今回の”What's New ”のコーナーでは、平城京遷都1300年祭のフィナーレを飾る奈良マラソンと、まだ3回目ながら人気の高い下関海峡マラソンを紹介します。


奈良マラソン2010

 奈良マラソン2010は、第1回奈良マラソンであるフルマラソンと、第30回奈良春日・大仏マラソン(10q、5km、3q)が一緒に開催された大会です。フルマラソンの定員は10,000人でしたが、申込み開始後5日で締切になりました。
 コースは近鉄奈良駅の北にある鴻ノ池陸上競技場をスタートし、平城京跡まで往復して奈良市中心部に戻り、次に南の天理市までを往復してゴールです。

 

スタートゲートでは、ゲストの高橋尚子さんと遷都1300年祭イメージキャラクターのせんとくんが、選手に声援を送ってくれました。

まず大宮通りを西進して平城京跡まで走ります。
写真下は平城京の朱雀門の前を走る選手。


一旦奈良の市街地に戻り、今度は東大寺大仏殿前を右折し、左に春日大社を見ながら南下します(写真左下)。
横ではのんびり鹿が歩いていました。

天理の手前4q(20q地点)には、思ったよりも長くきつい峠越えがありました。
そこを下ると天理の街に入ります。


天理高校の折返し付近に突然ぜんざいエイドが現れ、予想していなかった選手達は大喜びです。

もう一つのサプライズ
Qちゃんが選手とハイタッチするために突然姿を見せたのです。



完走メダルと、ナンバーカード止め具「ランナップ」
ランニングシューズに鹿の角を付けたデザインが、好評でした。


会場には数多くのフードコート、展示販売ブースが開かれました。
柿の葉寿司や豚汁などが人気でした。
ビールは早々と売り切れてしまいました。

奈良マラソンのフルの制限時間は6時間で、完走率は93.2%でした。
第1回大会では予想外のトラブルなども起りやすいのですが、奈良マラソンでは比較的スムーズな大会運営が行われました。
天気が良かったせいもあるでしょうが、応援も賑やかで施設エイドも思ったより多く、楽しい大会になりました。


下関海峡マラソン

 今年でまだ3回目という新しい大会ですが、人気が高く注目のマラソンです。その人気の理由を探ろうと参加してきました。今大会はフルマラソンの定員が昨年より1000人増えて8000人となりましたが、すぐに定員に達してしまいました。今年は11月7日、朝8時30分のスタートでした。

 二つの海を駆け抜ける下関海峡マラソンというネーミングが、まずランナーの興味を引きます。二つの海とは瀬戸内海の周防灘と日本海です。
それに”関門海峡の潮風を受けてみんなで駆け抜けよう”というキャッチフレーズが続きます。

左は朝もやの中の関門橋
下は日本海に建設中の長州出島という人工島への橋


 ースは海峡メッセ下関をスタートして関門海峡に向かいます。関門橋の下を抜けて長府マリンランドで同じコースを折り返します

 下関に戻ってから彦島トンネルを通り、今度は日本海側に出ます。日本海側のコースはアップダウンが結構あり、後半だけにこたえます。

 ゴールは下関名物のふく鍋が振舞われます。またうにめしやふくの空揚げなど屋台も出ます。

 日本人はなぜか海峡が好きだと言われ、確かに歌にもよく出てきます。そして瀬戸内海側の周防灘と、日本海側の響灘とを望むコース設定も魅力です。
また河豚(フク)、うに、鯨料理などの味覚も人気のひとつでしょう。