今回の”What's New ”のコーナーでは、2011年北アルプスの山旅(鹿島槍ヶ岳から笠ヶ岳)を紹介します。


2011年北アルプス




 北アルプスには幾多の名山がありますが、一度登りたいと思いながらまだ果たしていない山が二つありました。
 後立山連峰の盟主と言われる鹿島槍ヶ岳と、槍、穂高連峰に対峙する孤高の山、笠ヶ岳です。
 二つの山は大きく離れていますがどうしても両方に登りたく、思い切って縦走することにしました。
 (写真左は剣岳と立山、右は槍ヶ岳)

(1)北アルプスの山々

山旅の行程 (右図参照、赤いは日本百名山)

第1日目 JR信濃大町−(タクシ-)→大谷原→赤岩尾根→冷池小屋

第2日目  鹿島槍ヶ岳(往復)→爺ヶ岳→新越小屋

第3日目 針ノ木岳→蓮華岳→七倉岳→船窪小屋

第4日目 不動岳→烏帽子岳→烏帽子小屋

第5日目 野口五郎岳→水晶小屋→三俣蓮華岳→双六岳→双六小屋

第6日目 笠ヶ岳(往復)→弓張岳→鏡平小屋

第7日目 下山→新穂高温泉−(バス)→高山


 朝焼けの剣岳と立山(左)


 爺ヶ岳(下)。

 鹿島槍ヶ岳南峰(2889m)をバックに。(右下) 


 針ノ木岳(右)と蓮華岳(中央)、遥か向こうの左に槍が見えます。

  針ノ木岳の手前、突然足元に黒部湖が姿を現しました。右下に黒部ダム。



北アルプス三大雪渓のひとつ、針ノ木の雪渓。雪渓の下が黒部アルペンルート基地の扇沢

  蓮華岳のおお下り。右上の頂上から左下まで一気に下る難所

  烏帽子岳付近の白い稜線

烏帽子岳(左)、野口五郎岳へ続く稜線(中)、だんだん近くなる槍と穂高連峰(右)

 百名山の水晶岳(下左)と鷲羽岳(中央)、三俣蓮華岳の下の黒部川源流石碑(右)

 最後の山、笠ヶ岳を目指して。


(2)光と影と雲

 お天気に恵まれた今回の山旅では、素晴らしい自然の光の芸術を楽しみました。

鹿島槍ヶ岳のご来光前の雲海(左)、野口五郎岳の下のご来光(中)、薬師岳に懸かる明け方の満月(右)
夕映えの剣岳と朝霧の槍ヶ岳

(3)高山植物と雷鳥

針ノ木岳で雷鳥の親子を見ました。昔はどこにでもいましたが、今は見かけたら山小屋に連絡して欲しいとのことでした。



 今回の縦走路はお花畑の多いコースで、いろいろな高山植物が咲き誇っていました。
写真上は左から、チングルマ、コマクサ、ミヤマリンドウ、ハクサンフウロ。
写真下は、ワタスゲ、トリカブト、ミヤマキンポウゲ、エゾカンゾウです。



(4)今どきの山小屋

 この山旅では6軒の山小屋でお世話になりました。
最近の山小屋は昔とは大きく変わっています。
最後に泊まった鏡平山荘は、こんな山小屋でした。

 鏡平山荘は、新穂高温泉から数時間登った所、双六岳の少し手前にあります。
そばに小さい池があり、そこに映る槍や穂高連峰が評判の山小屋です。


北アルプスでも珍しく、かき氷があります。もちろん生ビールもです。
宿泊料金は1泊2食で8800円で、夕食も手作りコロッケなどおいしいものでした。
晴れていたら右の池には、槍と穂高連峰が湖面に映っていたはずでしたが・・・。