今回の”What's New ”のコーナーでは、今年初めて開催された第1回大阪マラソンと、同じく第1回の神戸マラソン模様をを紹介します。


第1回大阪マラソン、OSAKA MARATHON 2011

 東京マラソンに続く大型市民マラソンとして、大阪マラソンが創設、開催されました。
 大阪の名所を順に巡る魅力的なコース設定で、アップダウンも殆どありません。制限時間も7時間と緩やかです。
 フルマラソンの部は定員28,000に対して17万人が応募し、6.1倍の高い抽選倍率になってしまいました。

 大会のスローガンは”みんなでかける虹”です。
 ”駆ける”と”架ける”を意味しています。

 コースは大阪府庁前の大阪城公園をスタートし、千日前通りをなんばまで走ります。
 なんばからはメインストリートの御堂筋を大阪市役所まで北上し、中之島公園から大阪城北詰までを往復します。

 なんばに戻り大阪ドームまでを往復して、その後に通天閣に向かいます。そして国道26号線を南下し、住之江公園から大阪南港に至るコースです。

安心、安全な大会

 大阪マラソンの特徴として、安心、安全な大会を目指す点が挙げられます。
 救護所19か所(東京マラソンは14ヶ所)、移動AED隊16隊、固定AED隊27隊の他に、東京にはない救急サポート隊も設置されています。

 日医ジョガーズからは45名の会員が参加し、コース上を走りながら医療監視を行いました。

  中央公会堂に勢揃いした日医ジョガーズのメンバー(左) 淀屋橋の8.8q地点からコースに入ります(中)


  銀杏が少し色づいた御堂筋(左)、御堂筋での応援パーフォマンス(中)、大阪ドーム付近も応援が賑やかでした(右)


 巡回中の移動AED隊と固定AED隊

  通天閣の前の折返し。一瞬しか通天閣が見えないので、見えなかった選手が多かったようです


 好評だった給食のエイドステーション、ところが遅かったので殆ど売り切れ
 
下の甘味の他に巻き寿司、いなりずし、トマト、漬物などが地元商店街のご厚意で用意
選手を苦しめた南港大橋の登り、最後の難関でした

 大きな残り2qの表示
 雨に煙るコスモタワー、フィニッシュ目前です
 最後の応援にも力が入ります


 フィニッシュ
疲れ果てているも晴れやか表情のランナー達

  第1回大阪マラソンは盛大に開催され、成功裏のうちに終わりました。後半に天気が崩れたにもかかわらず、100万人の観衆の応援があったそうです。

 
救護関連データ

 
総救護件数; 1474件
 救急搬送された選手; 31名 
 入院; 2名 ただしすぐに回復
 AED(自動体外式除細動器)の使用; 0件
 救護所利用件数; 1127件


 
コース上や救護所で救護担当者の世話になった選手は、前半は足の捻挫や筋肉痙攣、後半は熱中症や下肢の筋肉痙攣、関節痛などでした。


第1回神戸マラソン KOBE Marathon 2011

 大阪マラソンから3週後の11月20日の日曜日に、第1回神戸マラソンが開催されました。
 こちらのテーマは、「感謝と友情」です。
 阪神大震災からの復興、そして現在に到るまで、手を差し伸べていただいた国内外の人々や地域へ感謝の気持ちを表したいということが、テーマになっています。そこに今年3月11日、東日本大震災が起こり、その被災地支援も大会のテーマに加えられました。

 大会には神戸らしさを出すために、様々な演出がなされています。

 エイドの給食には、神戸の有名な洋菓子が供せられました。但しすぐに売り切れて、遅いランナーは見ることもできませんでした。

 ファッションの本場、神戸ならではの企画に、「おしゃれランナー賞」がありました。前日のマラソンEXPOで応募者の撮影と審査があり、レース後に受賞者が発表されました。

 神戸らしさといえば、大会そのものの大らかさもその一つでした。
 2万人の出場者定員に対して4.3倍の応募者があり抽選が行われましたました。ところが誤って2万5千人に当選通知を事務局が出してしまいました。
 結局誤って通知を出した選手にも走ってもらうことになり、2万5千人の規模になりました。
前日の神戸マラソンEXPOでは、いろいろなエベントが開催されました。

大阪教育大学、佐藤光子先生によるコース攻略法の説明
  
「おしゃれランナー賞」の撮影
 神戸マラソン関連のランニング用品販売ブース


 
神戸マラソンでは日医ジョガーズの医師35名が、スタートからゴールまでを走りながら傷病者の救護に当たりました。

前日の大雨が上がり、秋の青空が美しいスタート地点
  
神戸市役所前のスタートゲート
  
スタートゲートの横でスタンバイするメンバー達

 
元町南京街の前では、龍の応援
震災の被害が大きかった長田区の若松公園前。
鉄人28号(後向きですが)のモニュメントが迎えてくれま
す。
 須磨付近でもランナーの波が続きます。正面の山は須磨浦公園の鉢伏山


須磨を過ぎるとキラキラと輝く海を見ながら走ります。
後の海上には地元の漁船が大漁旗を掲げて応援です。
 明石大橋での折返し

 
モザイク付近は応援が特別賑やかでした。

 
ポートアイランドへの神戸大橋、神戸の街が一望できるスポットです。       右はその橋を下った海岸沿い、もうゴールまですぐです。

神戸マラソンの救急体制
 神戸マラソンでも救護体制の整備にはとくに重点が置かれました。
 救護所は16か所、固定AED隊は1q毎に設置されました。それ以外に移動AED隊が受け持ち区間を巡回しました。

救護所の前では足の痛む大勢の選手が手当       ハートのデザインの自転車AED隊         意識不明で倒れた選手を会員が救護し、救急車を要請