「氷と炎の国」アイスランドは、その名の通り氷河と火山で有名です。北極海に浮かぶこの島国はベールに包まれた感じで、どんな所か全く見当がつきませんでした。アイスランドの大自然に触れるというキャッチフレーズに惹かれ、夏休みを利用して出かけてきました。今回の"What's New"では、アイスランドの大自然をご紹介します。


アイスランドの旅2017

   アイスランドは火山活動による溶岩で作られた北大西洋の島国で、広さは約10万平方キロメートルです。これは北海道と四国を合わせた位の大きさです。しかし人口は33万人と、高知県の人口位です。

 この国はアラスカの中央部と同じくらいの高緯度に位置しているので、ほぼ1年中オーロラが見られるそうです。但し夏は日が長くて暗くならないので、チャンスは少ないとのことでした。

 夏の気温は7度から14度位でかなり寒いです。しかし島の南側にはメキシコ湾流(暖流)が流れ込んでいるため、真冬でも最低気温はマイナス2度位までしか下がりません。

 国土の11%が氷河に覆われていて氷と火山で有名ですが、クレジットカード通用率やインターネット普及率は世界のトップクラスです。また世界平和指数ランキングでは1位だそうです。

 首都のレイキャビックは島の南西部にあり、人口の多くがこの周辺に集まっています。レイキャビックとは煙が立つ港という意味で、美しい街です。
 街の中心のハットルグリムス教会はロケットのような形の建物で、その上からは街を見渡すことができます。


 街中は樹木が植えられて緑が豊かですが、一歩街を外れるとそこは荒野です。
 火山でできた島なので溶岩台地が広がります。
 山の方には背丈の低い樺の木くらいはありますが、基本的には苔と草しか生えていません。

 牧草が植えられて羊の放牧がおこなわれていますが、農地は見られませんでした。


 美しい海岸も広がりますが、全て黒砂です。


 アイスランド最大のヴィトナ氷河は世界で3番目の規模の氷河です、深いところは1000mあるそうです。
 国道のパーキングエリアの背景や、牧場の後ろのほうに、氷河の端が姿を現わします。
 また氷河が海に注ぐ所には氷河湖ができ、氷山と氷河の見事な景観を見せてくれます。


 氷河湖クルーズは、元NATO軍の水陸両用車が使われています。
 東西冷戦時代にはレイキャビクの空港があるケフラビークに、NATO軍の大きな基地がありました。

 パフィンはアイスランドのアイドルともいう鳥で、海岸部や島で見られます。
 派手な色から人気があり、土産物のデザインによく用いられ、この鳥を見に行く船のツアーもあります。
 アイスランドの通貨はアイスランドクローネコインです。コインには全て海の生き物が描かれています。
 右は
アイスランドのワタスゲです。日本のものと比べると、たっぷりの綿が付いています。日本の高山植物がこちらでも時々見られます。


 火山の国ではありますが、あまり地震はないそうです。
 むしろ温泉や地熱発電などの利点を生かしている感じがしました。

 噴き出さない時の間欠泉は、ブルーの美しい泉で、底に穴が開いています。
 そして水面が10cm位持ち上がり一気に噴出しますので、観光客はずっとカメラを構えて待っています。

 ブルーラグーンは地熱発電所のお湯を利用した大露天風呂です。



 ブルーラグーンの奥に見えるのが地熱発電所です。
 ここから出る大量のお湯は、パイプで遠くの家庭まで配給されます。

 アイスランドでは、95%の家庭に温泉や地熱発電所から出るお湯が供給されているそうです。


 アイスランドの各地には大きな滝がいくつもあり、それぞれが観光スポットとなっています。
 圧倒的な水量を誇るグトルフォスは、レイキャビクから近いこともあり多くの観光客が訪れます。

 裏側からも滝を見物できるので人気があるのだ、セリャンストフォスです。


 虹がよく見られるのはスコゥガフォスです。


 柱状紋理の崖を落ちるスヴァルティフォスには、山道を1時間ほど登った所にあります。滝の横にも氷河が広がります右は北極タンポポです。


 アイスランドのグルメ3種
 左のシーフードプレートには、サーモン、イクラ、エビ、ムール貝、巻貝、マグロの刺身や和え物などが乗っていました。

 中央の鱈はアイスランドの人気メニューです。
 右のシーフードプレートは、オイスター、ムール貝、カニ、エビなどでした。


 風が吹いたり天気が崩れたりしやすいと聞いていましたが、旅行中は比較的お天気に恵まれました。
 ヘルシンキから着いた日は風があったので寒くて震えあがりましたが、その後は幸いに風がありませんでした。
 しかしアイスランド旅行では、フリース、ダウンベストやジャケットなどは絶対に必要です。