「そば切り蔦屋」さんはかつて大阪の谷町にあったお蕎麦の有名店で、ミシェランにも掲載されていました。昨年大阪府豊能郡の能勢町に移転されました。山里の藁ぶき屋根のお蕎麦屋さんで、お蕎麦もさることながらお庭やそこからの景色も最高です。今回の"What's New"では、マラニックで訪れた能勢蔦屋さんの様子をご紹介します。


能勢蔦屋さんそばマラニック


 大阪の谷町にあった頃は、行列のできるお店として有名でした。ただ店内にはガラス戸で隔てられた待合スペースがあり、椅子に座ってゆっくり本を読んで待っていました。
 能勢に移られてからは予約優先になったので、前日まで予約しておけば待つことはありません。

 料理はコース2種類(そばと里山料理、蔦屋のそば3種)と、お蕎麦の単品です。他にはそばがきとだし巻き卵があります。

   


 公共交通機関でお店に行くには、能勢電鉄の山下駅でバスに乗り換えて行くかしかありません。私はいつも能勢電鉄の日生中央駅から走って行きます。大抵は一番早い県道を走って峠を超えるコースで、距離は12㎞位です。
 今回が途中で県道から分かれて、山越えのコースを選びました。

 日生中央駅がスタートです。駅を隔てた所に近畿自然歩道の案内がありました。消防署の所で右折です。


 農村部ののどかな道に入ると、柿や栗の実が出迎えてくれました。


 蕎麦マラニックのコースは一部近畿自然歩道ですので、所々には案内も出ています。
 途中には立派なトイレも設置されています。


 下は能勢の風物詩、寒天干しです。阿古谷地区の農家で盛んに行われていましたが、今は1軒だけが残っているそうです。



 前方に三草山が見えてきました。蔦屋さんのある垂水という所は、三草山(一番奥)の向こう側です。
 右は途中で見かけたそば畑です。


 山道に入り登って行くと、三草山の東側にゼフィルスの森があります。
 ゼフィルスとはミドリシジミという蝶の学名で、この辺りは貴重な動植物が豊富で、地元で保護されています。写真はネットから拝借しました。


 ゼフィルスの森を抜け、三草山頂を超えると、垂水地区に入ってきます。コスモスとススキがきれいです。


 ようやく蔦屋さんに到着です。思ったより山道で手間取り、日生中央駅から2時間半近くかかりました。

 いつも頂くのは、そばと里山料理のコースです。お漬物、季節の野菜料理、おそば、おやつが供されます。


 
地元の新鮮な野菜をふんだんに使った野菜料理は、地元能勢の名酒「秋鹿」との相性も抜群です。
 そばがきも追加で頂きました。右は前回に頂いただし巻き卵です。


 
締めはもちろんお蕎麦です。繊細で美しいお蕎麦です。


 お酒は日によって多少異なりますが、地元の秋鹿を含めて三銘柄くらいを取り揃えておられます。
 この日は秋鹿のひやおろしと、同じく秋鹿のじか汲みを頂戴しました。