今回の”What's New ”のコーナーでは、秋のマラソン3題、日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)の話題ををお届けします。
またこの夏に訪れたアラスカの動物もご紹介します。
秋のマラソン3題
Qちゃんが飛入り参加した揖斐川マラソン (11月9日)
今年から日医ジョガーズの協賛大会になりました。前日に名古屋で日医ジョガーズの全国大会が開催されたこともあり、多くの会員が揖斐川マラソンに参加しました。そこでハプニングがあったのです。10月末に引退表明した高橋尚子選手が急に来ることになったのです。しかも当日ハーフの部に飛入り参加してくれたのです。
私は翌週に湘南マラソンを控えており、ハーフの部にしておいてラッキーでした。号砲の直前に歓声が上がり、突然Qちゃんが現れました。そして号砲が鳴るとハーフの参加選手の人ごみの中に入って走り始めたのです。しかもゴール後はコースを逆送して来て、ハイタッチのサービスです。参加選手はみんな大喜びでした。
湘南マラソン(11月16日)
今回でまだ3回目ですが、どうしてこんなに人気が高いのか不思議なので行ってみました。今年はフルの部が1万1千名、10kmの部が8千名という大きな大会です。湘南というイメージの良さがありますが、箱根駅伝と同じコースが走れて、しかも応援が盛大です。天気が良ければ富士山や江ノ島が美しく見えます。残念ながら当日は小雨の中でしたが、箱根駅伝さながらの多数の応援がありました。
青島太平洋マラソン(12月14日)
昨年、東国原知事と萩原欣一さんが参加したので一気に参加者が増えました。選手の送迎が大幅に遅れ、スタート時間が30分繰り下げられました。今年は全てが改善され、参加者が1万1千名と史上最高でしたがスムースな運営でした。コースも変更され、市街地中心部の県庁の前(写真中央)を通って町を巡ってから引き返します。これまでの単調な海岸沿いを走らなくても済むようになり好評です。
今年は東国原知事の他に、オリンピックメダリストのワイナイナ選手も参加しました。私は中間点を過ぎた辺りで東国原知事を追い越しましたが、最後になって足が攣り、抜き返されてしまいました。
ハセツネってご存知ですか
長谷川恒男氏をご存知でしょうか。ヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独初登攀や南米アコンカグア南壁冬季単独初登攀など、数々の記録を達成した天才ソロクライマー(故人)です。そして我が敬愛する元南アルプス熊ノ平小屋の親父で登山家、鳥海剛良氏の友人でもあります。
その業績を讃えて、東京都山岳連盟主催の日本山岳耐久レースに“ハセツネCUP”と冠名が付けられています。今や”ハセツネ”と言えば日本の山岳レースの代名詞となっています。
今年が第16回大会で、10月12日から13日に開催されました。近年のトレイルランの人気急上昇のため、わずか2日で定員の2000名に達したとのことです。参加者で最も多いのが30代で、続いて40代と、若い選手が多いのが特徴です。
コースは武蔵五日市をスタートして、奥多摩山地の南半分をほぼ1周して戻ります。途中には三頭山(1527m)、御前山(1406m)、大岳山(1266m)、御岳山(929m)などがあり、厳しいコースです。
距離は71kmで、制限時間は24時間です。他の大会と異なり、途中でのサポートは水の補給が1回あるだけです。必要装備品として、水2L以上、食料、雨具、防寒具、ライトなどを自分で用意しなければなりません。
午後1時スタートですので、ライト類はとくに大切で、ヘッドライトと手持ちライトを用意する参加者が多いようです。
スタート後まもなく山道にさしかかります。2000人の一斉スタートですので、ひどい混雑で渋滞が生じます。第一関門の浅間峠(23km、制限時間夜10時)までずっと行列が続きます。山の夜の訪れは早く、午後5時には暗くなり、ライト頼りの走りです。
第2関門の月夜見山(42km、制限時間朝4時)では、水かスポーツドリンクが1.5L支給されます。ここは丁度、奥多摩湖の南側になりますが、真っ暗で何も見えません。
御前山と大岳山の上りはかなり険しく、鎖場などもあります。時々、道の傍でひっくり返って寝ている選手を見かけました。
そして御岳山から日の出山に来ると、後は約10kmの下りコースです。
夜中に岩や木の根がごろごろした山道を走るのは、かなり危険です。自分も早々と軽い足の捻挫をしてしまいました。すぐに湿布とテーピングをしたので、あまり影響はありませんでした。ともかく安全第一で走りました。何とか18時間8分でゴールできました。
昨年の大会では、谷への転落による死亡者が出たそうです。そのため今年はコース整備にも力が注がれたとお聞きしました。
今大会では、脚の骨折や頭部挫傷などがあったそうですが、それほど大きな事故はなかったようです。
アラスカの動物達
ウェールズ湾の氷河とラッコ
デナリ国立公園、野生のカリブー、地リス、シルバー・グリズリーベアの親子、若いムース(ヘラジカ)