夏休みを利用して、前から一度行きたかった国、ポルトガルを旅行しました。昔、米国SC医科大学でお世話になったMaria Lopes-Virella教授の故国で、彼女から是非訪れて欲しいと言われていました。そなのポルトガル紀行を、今回の"What's
New"でご覧いただきます。
ポルトガル紀行2018
ポルトガルは一言でいうと、古くて素朴で、そして美しい素敵な国です。
ポルトガル語が語源である外来語はいろいろあります。
天ぷら、カステラ、金平糖、タバコ、パン、ビスケット、カボチャ、かるた、ブランコ、ボタン、シャボン、合羽、おんぶ、じょうろ
ポルトガルの街は赤茶色の屋根瓦が特徴で、上から見下ろすと少し単調ですが建物はカラフルで明るいです。
下の朝焼けに浮かぶドン・ルイス一世橋は、パリのエッフェル塔を作った建築家の弟子が作ったそうです。
そういえばエッフェル塔に何となく通じる建築物に見えます。
右はアズレージョと呼ばれる色タイルの装飾で、15世紀から始まり教会、宮殿、駅などで見られます。
写真は駅舎を飾るアヒージャですが、上段は極彩色のタイルが、中下段はブルーのタイルが使われています。
首都リスボンは夏の観光シーズンで、ヨーロッパ各地からの観光客が溢れていました。
写真下左はポルトガル黄金期の象徴のジェロニモス修道院で、その前には入場を待つ人々が長い列を作っていました。
中央の今や観光用になってしまったエレベーターは1時間待ちで、ケーブルカーにも行列です。
レトロな路面電車も人気です。
大航海時代に船乗り達を見送り出迎えたベレンの塔と、エンリケ航海王子の500回忌記念の発見のモニュメント
ポルトガルの人口は1000万人余りで日本の約10分の1です。その大半がカソリック教徒で、キリスト教関係の建造物が多くあります。
ジェロニモス修道院、キリスト修道院、バターリャ修道院は全て世界遺産です。
リスボンのジェロニモス修道院の内部と回廊
トマールのキリスト修道院は、12世紀にテンプル騎士団が城塞と聖堂を築き、キリスト騎士団に引き継がれた修道院です。
外壁は城塞そのものです。
バターリャ修道院は正式名を「勝利の聖母マリア修道院」と言うそうです。
リスボンとポルトの中間あたりのバータリャと言う都市にあります
14世紀にポルトガルに攻め込んだスペインを、奇跡的に打ち破った記念に建てられました。
修道院の中の無名戦士の墓を、ポルトガル軍の衛兵が守っていました。
ポルトガルの人はシーフードと甘いお菓子が大好きです。
イワシの塩焼きは日本と全く同じ味で、イカの料理は海外では初めてです。
シーフードプレートの中央は甲羅に入れたカニ味噌で、カニ味噌をオリーブオイルや香辛料で味付けしています。パンに付けるとワインによく合いました。
たこぶつのオリーブオイル炒めも美味しかったです。
中央はコンフェイトで、日本の金平糖の元祖はこちらです。
右はパン・デ・オーというお菓子で、こちらはカステラの元祖です。
ポルトガル第二の都市ポルトには、世界で一番美しいと言われる書店があります。
入るのに入場料が要るこの書店の前には、長い入場待ちの列ができていました。
作家別の書棚は、名前ではなくて顔の石膏像で表示されています。
ポルトにはまた世界で一番豪華と言われるマクドナルドもあります。
コインブラ大学で学生さんから買ったお土産の鉛筆
世界三大酒精強化ワインはマディラ酒、シェリー酒、そしてポートワインです。ワイナリーの見学に行くと、最後に試飲があります。
ブドウの発酵の途中でブランデーを加えて酵母の働きを止め、何年も樽の中で熟成させて作ります。
試飲の右側グラスは白ブドウを原料としたものです。
帰りの空港では、ポルトガルの寿司をつまみにビールを飲みました。
今回の旅行にはルフトハンザ航空を使いましたが、日本では見ることのないボーイング747、ジャンボ機に乗せてもらいました。