本来なら今年の大阪マラソンは10回目の記念大会になる予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で6月に中止が決まりました。そこで今回の"What's New"では、その10年に亘る大阪マラソンの軌跡を、人気の大会記念Tシャツと共に振り返ってみることにしました。


大阪マラソン 10年の軌跡

 第1回大会 2011年10月30日

 東京マラソンが2007年に初めて開催され、その4年後に大阪マラソン第1回大会が開かれました。
 参加定員28,000名のところに17万人の応募があり、6.1倍という狭き門でした。
 NPO法人日医ジョガーズにランニングドクターの派遣要請がきて、会員45名が参加しました。
 第1回大会では東京マラソンと同様に、10㎞地点の大阪中央公会堂からフィニッシュまでを走りました。




 第2回大会 2008年11月25日
 

 第2回大会は会場の関係で11月開催となり、神戸マラソンと同時開催でした。神戸と同じ条件だなければ大阪には参加者が集まらないと交渉し、この大会から選手と一緒にスタート、フィニッシュする方式に変わりました。

 この大会で初めて2例の心肺停止症例がありましたが、すぐに医療スタッフがAEDで対応して幸いに蘇生しました。


 第3回大会 2013年10月28日

 この大会では初めて6.1倍の抽選に当たり、ランナー兼ランニングドクターとして参加しました。
 美しい青空の下を、楽しみながら走ることができました。



 第4回大会 2014年10月27日

 大阪マラソンではいつも最後尾を走っていましたが、この大会では完全なスウィーパーでした。
 最後尾なのに途中で倒れたランナーと遭遇しました。救急搬送を要請しましたが、救急車がなかなか到着しなくて困りました。



 第5回大会 2015年10月26日 

 この年から参加定員が30,000人に増えました。また救護医療体制も過去最大の規模になりました。
 ジミー大西さんが描いたポスターも話題になりました。



 第6回大会 2016年10月31日

  この年の秋は金沢マラソン、大阪マラソン、神戸マラソンとラニングドクターが続きました。


 第7回大会 2017年11月26日 

 第2回大会と同様にこの大会も11月開催となったので、スタート地点が紅葉し御堂筋の銀杏が黄色く色づきました。
 大阪マラソンは基本的に10月最後の日曜日が開催日になり、暑い日が多く熱中症が多く出ます。11月下旬の開催は、私たち救護班も助かります。



 第8回大会 2018年11月26日

 この年も11月下旬の開催で、天気が良くて青空と御堂筋の銀杏の黄色がよく映えました。
 Tシャツは赤色で多くの選手がこれを着て走るものですから、医療班の赤色ビブスが紛れて目立ちません。



 第9回大会 2019年12月2日

 2017年から東京マラソンが新コースになり、フィニッシュが皇居前広場に変わりました。
 今大会から大阪マラソンもコースが変わり、フィニッシュはスタートと同じ大阪城公園になりました。


 Tシャツの裏にも新コースが描かれていました。またフィニッシャータオルはコシノジュンコさんのデザインでした。


 これまでのように南港がフィニッシュでなくなり、途中でアベノハルカスや四天王寺がコースに入りました。




 個々の大阪マラソンの大会については、"What's New" コーナーのバックナンバーをご覧ください。