東京マラソン2009は、3月22日に開催されました。日医ジョガーズの会員はランニングドクターとして選手と一緒にコースを走り、医療支援を行いました。今回の”What's New ”のコーナーでは、その話題ををお届けします。

東京マラソン2009

 第3回大会となる東京マラソンは、今年もいろいろ話題を集めました。まず定員が3万人のフルマラソンに7倍の応募者が殺到し、抽選に殆どの人が外れたという事態でした。東京へのオリンピック誘致運動も本格的になり、その活動の一端としての東京マラソンにも注目が集まりました。また今年から優勝者には賞金が出ることになり(1位は1100万円)、国内では始めての賞金レースになりました。前日には東京マラソンEXPO2009が東京ビッグサイトで開催され、スケールが大きくなりさながらマラソン見本市という様相になりました。

第1回大会より日医ジョガーズはコースを走りながらの医療監視、ランニングパトロールの役割を担ってきました。1年毎にやり方が変更され、今年は日比谷から品川を往復して万年橋までのグループと、銀座フィニッシュまでのグループに分かれて走りました。

今回自分の担当は、銀座四丁目を12時40分にスタートして午後4時5分にゴールするという最終走者でした。丁度ハーフマラソンの距離を3時間25分かけて、関門ぎりぎりのところを走る役でした。まともに走ると速すぎるので、何度も立ち止まって時間調整をしました。そのお陰で写真を撮る時間が充分あり、多くの写真が撮れました。


集合場所の日比谷公会堂、ボランティアはその役割によりウエアの色が変わります。赤色はメディカルスタッフ。





有森裕子さんが激励に寄ってくれました。彼女が代表をしているNPO法人、ハートオブゴールド主催の千里チャリティマラソンにも日医ジョガーズが協賛しています。シンガーソングドクターの福田六花さんと一緒に。


 日比谷公会堂前で自分のスタート時間を待つ品川方面担当のメンバー達。
このすぐ後で起こった事件のことは、誰も予想だにしていませんでした。


 この地点から約4km行った所で、タレントの松村邦洋さんが倒れ、心肺停止状態に陥ったのです。その場に居合わせたメンバーの一人が蘇生術を施し、2回AED施行して蘇生されたのでした。


昨年同様に銀座四丁目からスタートしました。マラソンのスタートから既に3時間30分経過していて、歩く選手が多くなっています。


給水所にはオレンジ色とブルーのウエアのボランティアがいます。オレンジ色はスポーツドリンク(スポンサー会社の製品の色)、ブルーはは水です。



マラソンコース上にはいろいろなアトラクションが行われ、選手達を応援しています。
  かっぽれを踊っての応援

  大学のチアリーディング

  ジャズ演奏


 太鼓を売り鳴らしての応援は他にもありました。

  浅草では名物の人力車にテレビカメラが乗っての中継でした。


 
 午後3時頃から雨が降って来ました。殆どの選手が黙々とゴール目指して歩きます。
 応援も残り時間わずかとなり、熱がこもります。
 制限時間が迫るフィニッシュ地点の雰囲気も、何か異なります。大げさな喜びの表現は少なく、完走の感動を内に秘めてのゴールです。